AIに仕事を奪われない人とは……? 【AI vs. 教科書が読めない子どもたち】
まさるです。
今回AI vs. 教科書が読めない子どもたちを読了したのでまとめていきます。
読んだ理由としましては、中田敦彦のyoutube大学にてこの本が紹介されており、
気になったため読んでみたところ、すぐさまはまって読み切りました。
これはおすすめです!
概略
タイトル : AI vs. 教科書が読めない子どもたち
発行日 : 2018年2月15日
ページ数 : 287
読了時間:1週間(1時間×7日)
著者 : 新井紀子
国立情報学研究所教授
同社会共有知研究センター長
一般社団法人「教育のための科学研究所」代表理事・所長
こんな人におすすめ
・AIについて興味はあるがよく知らない方
・AIに仕事を奪われるのではないかと不安なかた
・高校生
・これから子育てをする方
あらすじ
AIはすでに私立大学のMARCH(明治、青山、立教、中央、法政)に合格できるレベルの技術である。しかしAIが人間の能力や知能を超えることは不可能である。なぜならAIは文章の意味を理解する読解力がないからだ。
ところが日本の高校生の半数はAIよりも読解力がない。読解力を必要としないホワイトカラーの職はAIに取ってかえられてしまい、働き手はいるのに仕事はAIに奪われてしまうという恐慌が起きてしまうのではないか?
本の目次
第1章 MARCHに合格-AIはライバル
AIとシンギュラリティ
偏差値57.1
AI進化の歴史
YOLOの衝撃
ワトソンの活躍
東ロボくんの戦略
AIが仕事を奪う
第4章 桜散る-シンギュラリティはSF
読解力と常識の壁-詰め込み教育の失敗
意味を理解しないAI
Siriは賢者か?
奇妙なピアノ曲
シンギュラリティは到達しない
第3章 教科書が読めない-全国読解力調査
人間は「AIにできない仕事」ができるか
数学ができないのか、問題文を理解していないのか?大学生数学基本調査
3人に1人が、簡単な文章が読めない
偏差値と読解力
第4章 最悪のシナリオ
AIに分断されるホワイトカラー
企業が消えていく
そして、AI世界恐慌がやってくる
感想
中古書店にて1000円弱で購入し読みました。
内容は大きく、AI技術に関する説明と高校生の読解力調査の結果と考察になります。
AI技術に関してすこしでも新聞やニュースなどを通じて理解がある方にとっては、
前半部分はやや退屈な内容になっています。
衝撃的だったのは後半の読解力調査に関してです。
あまりにも日本人の読解力がないと知りました。また、読解力の有無は読書習慣とは関係ないと述べられております。
どうすれば読解力が上がるのか、本著では紹介されておりません。
なので自分、あるいは自分の子供の読解力を上げるにはどうすればよいのか考えさせられます。作者の次の著書「AIに負けない子どもを育てる」にその答えはありそうです。
いずれ読んでみようかと思います。
またこの本で紹介されている読解力調査は高校生を対象としておりますので、
いままさに高校生の方にとって、読書感想文にはもってこいだと思いました。
自分が高校生の時よみたかった本だなぁと思った次第です。
そのころはAIだなんて叫ばれていないガラケーの時代ですが(笑)
以上、これはおすすめ!